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この記事では、統計検定2級の攻略法を紹介したいと思います!
全く統計初心者の状態から、統計検定2級を2週間の勉強で、しかも優秀成績賞で合格しました。
その経験から得られた、2級の攻略法を共有することで、これから受験を考えている人の参考になれば幸いです!
- 何時間くらいの勉強時間が必要?
- なにを勉強したらいいの?
- どの参考書を使えばいいの?
今回はこのような疑問に答えていこうと思います!
先に結論を言うと、やることはシンプルです。
日本統計学会認定、2級対応の『統計学基礎』を読み込んで、過去問を解く! これだけです!
また、使った書籍も紹介していますので、もしよかったら参考にしてみてください!
最後に、さらなるステップアップとして準1級を見据えてる方向けの情報も書いてます!
統計検定2級に必要な力
2級に必要な数学力については、こちらの記事でも書いていますが、高校レベルの数学ができれば大丈夫です。
しかも数Ⅲの知識は必要ありません。シグマ計算や確率、データの分析の計算ができれば大丈夫です。
範囲としては、記述統計、確率分布、統計的推定、仮説検定、線形モデル分析、分散分析など多岐にわたります。
特に推定、仮説検定、線形モデル分析は必ず出るので、過去問を解いて慣れましょう。
高校レベルの数学力があれば、日本統計学会認定、2級対応の『統計学基礎』の内容は理解できるので大丈夫です。
勉強時間
これは個人差があると思いますので、私の個人的な感覚を共有しようと思います。
まず、受験前の知識とスキルはこんな感じです。これくらいの感じなら多くの人が当てはまるのではないかと思います!
- 数学は高校時代得意な方という感覚
- 『統計学基礎』の内容は、読めば理解できる
- 理系だけど、大学数学は勉強してない
記憶があいまいですが、全くの初学者のところから、平日は3時間/日、休日は6時間/日ほど勉強していたと思います。
1週間後には、過去問で合格レベルまでいってました。試験を2週間後に予約していたので、そこから、どうせ受けるなら最優秀成績賞を取ろうと思い、追い込みをかけました。
なので大体、平日:3時間/日×10日 + 休日:6時間/日×4日 = 54時間
結果的には、統計学を勉強し始めて2週間で91%の得点率で合格し、優秀成績賞をいただきました。
ただ、時間はあくまで参考にとどめてほしいです。大事なのは量で、その量をこなす時間がこのくらいかかったというイメージです。
量をやった先に、質の向上と効率化があると考えています。しっかり自己分析して、どのくらいの量をいつまでにやるべきかをしっかり考えましょう。
そうすれば自然と、「一日でこのくらいの時間を勉強に充てないといけない」というイメージがついてくると思います。
勉強法
初めに結論を書くと、
(導入書) → 統計学基礎を1周読む → 過去問1年分 → 統計学基礎を復習 → 過去問演習
冒頭に書きましたが、結局2級対応の『統計学基礎』を読んで、過去問を解くだけです!
ただ、統計学初学者の場合は、導入となる簡単な書籍(後述する、入門統計学2版など)を最初に読んでから『統計学基礎』を読むとスムーズだと思います。
私もそうしました!
大体の内容を理解したら、まず、1年分の過去問を解きましょう。時間を測って、本番と思って解くのが大事です!
そうすれば、どこが足りないか分かってくるので、その部分を『統計学基礎』で復習する感じです。
これを繰り返す内に最終的には、『統計学基礎』の6章まで(7章は付録)の内容を完璧にしていけば、合格です!
注意点ですが、CBT形式に変更になったため、過去問の数は限られています。なので、自分で過去問を解くタイミングはよく見極める必要があります。
また、準1級以上を見据える場合は、ここで2級レベルは完璧にしておきましょう。
具体的には、満点を取れるくらいのレベルです。この段階で基礎を固めておくことで、後々の学習がかなり楽になります!
2級だけに限って言えば、本当に『統計学基礎』と過去問で事足ります。
ただ、『統計学基礎』を理解できない場合は、追加で書籍などで勉強してください。
ひとえに理解できないと言っても、色々な理由が考えられると思います。数学力だったり、読解力だったり一人一人原因は様々です。まずは、その理由を自己分析しましょう。
なので、どの試験でも言えることですが、大事な力は自己分析力と論理的思考力です。
自分に足りていない知識や考え方を冷静に分析する力と、それを解消するにはどういう努力をどのくらいするべきなのかを論理的に考える力です。
この力は資格試験はもちろん、目標達成に必要な、普遍的な力だと思います。この力があれば、自然と勉強法がブラッシュアップされて、合格に近づいていきます!
使った書籍
入門 統計学(第2版): 検定から多変量解析・実験計画法・ベイズ統計学まで (栗原伸一著)
統計検定1級を取得するまでをまとめた記事でも書きましたが、私が統計学にハマったきっかけとなった本です。統計学初学者には超おすすめです!
特に実験計画法は詳しく書いてあるので、2級や準1級対策でも使いました。
日本統計学会公式認定 統計検定2級対応 統計学基礎 (日本統計学会編)
先ほど書きましたが、2級対策はこれで事足ります!
準1級や1級など先を見据えるなら、隅々まで読んで理解しておいた方がいいです。その方が準1級や1級の範囲をスムーズに理解できます。試験日は自分で決められるので、焦らずしっかり基礎を固めましょう。基礎こそ到達点です!
2級に合格すればそれでいいという人は、過去問をやながらその都度見返すくらいでもいいかもしれません。
ただ、4章の統計的仮説検定、5章の線形モデル分析は必ず出るので、Rでの出力も含めてしっかり読んで、問題を解けるようにしときましょう。
日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集 (日本統計学会編)
過去問演習は必須です。まず、倒すべき相手を知りましょう。
4年分しか収録されてないので、慎重に使いましょう。
日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[CBT対応版] (日本統計学会編)
こちらは使ってはないのですが、新しく発売されたので紹介します!
なんと、CBT対応版の問題集が発売されることになりました。PBTとCBTで問題の傾向が少し違うので、私自身テストの時に戸惑いました。
今はこれで対策する方が絶対いいと思います!自分の時にも欲しかった本です!
データサイエンスや準1級を見据えて
おそらく、統計検定2級を受ける方の多くは、データサイエンティストといった職業への就職や転職を目指していたり、データサイエンスを本格的に学びたいと思っていたりするのではないかと思います。
そういった方は、絶対、準1級まで取得するべきだと思います!理由は二つあります。
① 準1級で初めて、機械学習の基本を学ぶことができる。
② 2級取得者は比較的多いが、準1級になると急に少なくなるため、希少性が増す。
データサイエンティストになることやデータサイエンスを本格的に学ぶことを考えたときに、機械学習の知識は絶対必須です。
そして、準1級の試験の勉強は、その幅広い出題範囲を網羅することで、機械学習の基本となる考え方を身につけることに効果的です!
しかし、統計検定2級だけでは、統計学の基本は身に付きますが、まだ知識として心許ないという印象を受けます。
準1級の攻略記事も書いているので、興味のある方は是非見てみてください!
また、データサイエンスを本格的に学ぶつもりの方は、準1級を見据えて、機械学習の勉強を、2級の勉強と並行して開始しておくといいと思います。
すると、準1級を受験する際にスムーズに移行できると思います。
以下、準1級の記事でも紹介していますが、個人的おすすめの動画講座です!
動画講座について
書籍で学ぶことも有用です。
しかし、結局実践できないと意味がないので、理論とコードを書くことを同時に進めておくといいと思います!
その意味で、コードを書いて実践する場として、動画講座を利用するのはかなり有効です!
今のうちに実践しておくと、後々準1級を座学で学んだ際に、こういうことだったのか!と理解が深まります。実際に私がそうでした!
個人的おすすめは、Udemyです!
Udemy
まずは、Udemyです!知っている方も多いとは思いますが、動画講座の鉄板です!
セール中であれば、1000~2000円で講座を買えるので、お財布にもやさしいです!
個人的には、「かめれおん」さんの講座が激おすすめです!この方の講座はセール対象にはならないですが、講座の完成度がレベチです。上のリンクでかめれおんで検索すれば出てきます!
講座を全部受講すれば、冗談抜きで、AIエンジニアやデータサイエンティストとして働けるレベルになれると思います!
Udemyのおすすめ講座については以下の記事にまとめたので、興味があれば是非見てみてください!
書籍について
ただ、勘違いしてほしくないのが、書籍での勉強もめちゃくちゃ大事です!
動画では聞き流してしまうところも、じっくり腰を据えて勉強できるので、自身の理解があやふやなところがよくわかりますし、数式を追っていく訓練にもなります。
なので、個人的おすすめは、動画講座と書籍のハイブリッドです!
機械学習のおすすめ本こちらの記事で紹介してますので、是非ご覧ください!
さいごに
統計検定2級の攻略法ということで書いてみましたが、あくまで1人の体験談なので、参考するにとどめてもらえればと思います。
少しでも、統計検定取得を目指す方々のお役に立てればうれしいです。
2級合格目指して頑張ってください!!
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